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南西からやってきた

旅人は南西からやってきた。


その旅人の言葉は風に乗って匂いとなり、私の大脳を突き抜けた。


彼女は持っていた葡萄の実を私の口に押し込んだ。

そして自分でも食べた。


わたしはしばらくの間、幸せな気持ちで彼女の匂いを身体に染み込ませていた。


雌兎と牡馬が彼女の行くべき方角を見つめていた。


私は彼女と朝を迎えたいと思ったが、それを口には出さなかった。




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