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HKYROOM

今朝、

目が覚めて着替えをしている時、胸の辺りに真鍮製の扉があるのを見つけた。


扉には、紺色と黒色のあいのこのような色の何かが貼り付けてあるようだった。

鏡に映して見てみると、HKYROOMと読めた。


私は扉を開けて中に入った。

ハートの周りをぐるりと螺旋階段が下の方に続いていた。


私は螺旋階段を降りて行った。

降りきると、そこにも扉があり、OPENの札が掛かっていた。


扉を開けて中に入ると、

小さな書斎のようなスペースに、木の天板と鉄の脚の組み合わせの丸いテーブル、革と鉄と木の組み合わせの椅子があった。

そのスペースは錬金術師の研究室のようでもあり、古い小説の探偵の事務所のようでもあった。


椅子には眼鏡を掛けた白い羊と、おとこの頭が座っていた。


白い羊とおとこの頭は私をまじまじと見た。


それで、と白い羊は口を開いた。


鑑定歴が15年以上、と、他には何が出来ますか?


私は面接に来たようだった。


掃除と、簡単なお菓子を焼くことが出来ます、

私は慌てて背筋を伸ばした。


よろしい、と白い羊は頷き、明日から来るようにと言った。


おとこの頭がお茶を淹れてくれた。


私はお茶を飲んでその部屋を出た。

螺旋階段を上って、胸のところから出てドアを閉めて着替えの続きをした。


そして、部屋の換気をした。

(朝一番の換気は最も簡単に出来る開運法のうちの一つである)


朝一番という気分ではなかったが、爽やかな風が部屋を抜けていった。




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