
HAKUYOU
S/S (SUMMER SOISTICE)
昨晩、お月さまが
明日はゆっくり眠るから
ゆっくり遊びにおいでよ
と言ったので
わたしは踊りに出掛けてから
お月さまのところに寄ることにした。
わたしは少し開放的な気持ちで、
お酒の入った小瓶をポケットに入れて、重力の向こうのダンスホールへ向かった。
受付にはガニメデスがいて、チケットを切っていた。
わたしは片手を上げて挨拶をした。
ダンスホールの中は夜空が広がっていて、そして随分混んでいた。
ダンスホールの真ん中で、太陽が目を閉じて踊っていた。
わたしは彼女のダンスに釘付けになった。
わたしはポケットから小瓶を出して、中身を一気に飲み干した。
それを見て、ガニメデスがわたしを突いてからかった。
わたしはガニメデスの手をを振り払って、太陽に近付いた。
わたしは太陽と踊りたかったので
酔っているふりをして彼女の手をとった。
仕方のないひとね、
と、太陽は言ってわたしに体重をかけた。
夏至の前の夜の話。
オシマイ。
追伸:夏至の日は、あなたにとって瞑想的であるようにして過ごすとよい。
それがダンスでも、料理でも、座禅でも瞑想でも、なんでも、
あなたにとって瞑想的なことをしてみてほしい。
夏至の日、白羊は鑑定をする。
夏至の過ごし方として、とっても瞑想的で理想的だと思う。
